「韓国語・韓国関連の求人が見つかっても受からない。」
また、学生さんの場合だと「韓国関連の求人って新卒採用しているところがない。」などといった話はよく聞きます。
そういった中、実際に私が韓国関連の仕事に就くことができたという経験(新卒で韓国支社勤務でした。)を元に、
韓国語・韓国関連の求人が見つかった(かつ自分のやりたい仕事内容だ!)といった状況が来ることに備えて、少しでも受かる確率を上げるためにしておくべきこと
を紹介したいと思います。
ちなみに私が実際に行動し、上手くいった事例を紹介しているので、かなり再現性はあると思います。
では参ります。
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目次
1.韓国語を使ってどんな仕事をしたいか?をざっくりレベルで定めておく
最初からやりたいことを明確に決めきるのは難しいと思います。
なので、あえてざっくり・ぼんやりで良いんです。
第一段階でこれが少しでもできているだけで、今後の動き方が大きく変わります。
ざっくり決める方法としては、
- 先に「絶対やりたくない・やらないこと」をリストアップする
- 絶対やりたくない・やらないことリスト内の仕事以外で、「ちょっとでも興味のあること」を思いつく限り挙げる
- これらが全く浮かばない場合は、「韓国語関係なく世の中にそもそもどんな仕事があるのか?」をリサーチする
- 興味のあることを仕事ベースで挙げてみたら、その仕事を「現段階の韓国語で・韓国でやりたいこと」として定める
ざっとこんな感じです。
何一つ欲が湧かない。ということは滅多にないと思います。
まずは、1つでも興味のある仕事が出てきたら良しとしましょう。
無理にがっちり決めようとしなくて大丈夫です。
ちょっと興味あるなぁ程度のざっくりな定め方でOKです。
2.その仕事内容に直結しそうな経験を積んでいく工夫をする
最初にリストアップした「ちょっとでも興味のあること」。
「ちょっとでも」興味がある時点で、少くともあなたの関心ごとの一部です。
その「ちょっとでも」興味のあることを、求人が現れる前に少しでも経験し、小さな実績を作っておきましょう。
ここでのポイントとしては、
積む経験は韓国語を使ってではなくてもよく、あくまでも
「韓国語使って○○をする」の○○の部分を経験値として養うこと
が目的となります。
つまりは、
韓国語を使って「○○」ができます!という付加価値を予め自分に培っておくことで、
「単純に韓国語ができるだけの人材ではない。」ということを強くアピールできるように備えておく。
ということです。
(もちろんその○○を韓国語でできる機会があればそれに越したことはありませんが、最初からそういった機会を掴むことは難しいかと思うので、まずは韓国語抜きにして、
韓国語と掛け合わせる「自分にしかない何かを作ること」に力を入れましょう。)
では実際にどうしたら良いのか?具体例を挙げておきます。
ケース1.韓国語で「営業職」がしたい場合
経歴の作れない新卒や、あまり長い年数の仕事経験がない人に特におすすめなのが
「一度、アルバイトか何かで営業に近いことをしてみる。」ということです。
私が韓国事業に携われる求人に出会った時、その職種は広告関連の「営業」だったんです。(ちなみに「新卒で」でした。)
関連記事:新卒で韓国勤務する5つのメリットと求人の探し方【新卒で韓国支社で働いた私が語る】
そこで、経歴もない新卒が他の新卒と差別化し、確実に私を採用してもらうようにするにはどうしたら良いのか?を考えた時、
「あ、先に営業でちょっとだけ実績作っちゃおう」と思いついたのです。
私はすぐに営業ができそうなアルバイトを探しました。
そこで私が実際にやったのは「テレアポ(電話での営業)」でした。
今までは、時間を切り売りしてお金を頂くような時給型のアルバイトをしてきたので、
テレアポような、自分の頑張り次第で時給を上げていくスタイルの仕事は、新鮮でとても楽しかったです。
楽しみながらも気が付いたら数ヶ月連続で成績1位をとっていて、目標だった「入社前に営業の実績を上げ、周りと差別化して確実に受かる」が達成できました。
たまたま私は運良く、数ヶ月連続1位という大きな実績を積むことに成功できましたが、
全ての人がそのような実績を確実に積むことは現実的ではないと思うので、
1位などといった大きな実績でなくとも
「結果を出す為に何かしら自分で工夫をし、少しでも現状を変えられた。」という経験をアピールできるようにしておくこと
が最大の狙いです。
また、こういった経験をしていること自体が貴重で、割と重宝されたりするので、やっていない人の方が多いと考えると、
最悪1回経験するだけでも「この人、即戦力になるかも」というような印象を与えることができます。
(実際、この経験を面接で話した時かなり珍しがられました。)
加えて、この営業のアルバイトは契約件数を上げれば上げるほど時給もかなり上がっていく仕組みだったので、入社前に既に「自分でお金を稼ぐ感覚」を養うことができたのも周りと差別化できた大きなポイントでした。
逆に、「既に社会人で、営業職を経験済み」という場合でしたら、
結果を出すために実践したこと・考えたことなどをしっかりとどこかに控えておきましょう。
自分の付加価値を伝える上での大きな財産となります。
営業のアルバイトはバイトルや、ジョブセンス、マイナビ、フロム・エーなどの大手サイトで案外見つかるもので、私もこの辺りのサイトで見つけました。
学生とか実績なしで受かりやすいのは私がやったみたいな「テレアポ」かな〜と思います。
実際に、一番若い子だと女子高生とかでもガンガン稼いでました(^^)
ただ、アルバイトではなくともインターンで営業ができるというものも最近増えているので、営業体験さえできれば切り口はなんでも良いのではないかと思います。
ただぼんやり過ごすよりも、韓国語に掛け合わせる追加のスキルアップを見据えつつバイトなりした方がモチベーションも上がるので、かなりおすすめです(°▽°)
ケース2.韓国語で「事務職」がしたい
事務職に関しても、上記と考え方は一緒です。
むしろ、事務系のアルバイトの方が受かるハードルは低いと思いますので、誰でも気軽に即戦力になれる実績作りができちゃいます。
ただ、実際に仕事をし始めて「私、事務の仕事してるなぁ〜〜♪」と、なんとなく業務をこなしているだけでは何もしていないのと一緒なので、
業務をしながらも周りの人の動きを観察したり、興味のあることは積極的に聞いたり、自分から効率良さそうなやり方を提案したりなどし、
「入社前までに周りとは一味違うスーパー事務(?)になってやるんだ!」
という意気込みでメラメラと業務に勤しむのも良さそうですね!
そして韓国関連の求人が現れた瞬間、ここで身につけたスキルと韓国語スキルとセットにして全てぶつけていきましょう!
ケース3.韓国語で「企画職」がしたい
こちらも一緒です。
企画ができる経験を意図的にしてみましょう!
ただ、企画の経験に関してはアルバイトとかお金が発生するものでなくても実現可能だと思います。(例えば個人でイベントを小さく開催してみる、ワークショップを開催してみるなど。)
ここで実績作りをする上で意識したいのが、企画して面白い物を作って終わり!ではなく、
「作った企画をどう集客したか?とか仲間と運営する上で何を意識したか?等、何かしら語れるように意識しながらやる」ということです。
これを意識できているだけでも、アピールネタの密度が上がると思います。
ケース4.韓国語で「○○(業界など)関係」で仕事したい
既に業界ベースでやりたいことが決まっているなら話は早いと思います。
まず、その業界でアルバイトやインターンはあるか?を徹底リサーチし、見つかり次第即経験し、実務経験を積む。
これが手っ取り早いです。
仮にそういった機会に恵まれなくても諦めてはダメです。また別な方法を考えます。
できることとしては、
- その道で活躍している人に会う
- 本や記事を通じ、その道で成功している人の行動パターンを自分に落とし込む。
- 集めた情報を基に、その業界で自分が立ち上げてみたいサービスを妄想して、立ち上げてどうやって集客してどう進めるか?を考える。
これだけでも、「そういうことを考えついた!という小さな実績」になります。
その他、デザイナーやエンジニア等のクリエイティブ系希望であれば、先に自分でポートフォリオ作っておいて現物で勝負してしまうのも手です。
現物があるという時点で実績アピールとしてかなり説得力があり、仕事で活躍する姿をダイレクトに採用者にイメージさせることができます。
要は、「やりたい仕事が来た時にいつでも戦えるように、先回りして小さいビジネスをやって経験を積んでみよう!」ということですね!
今の時代、学生であっても社会人であっても関係なく個人で簡単にビジネスができてしまいます。
例えば、自分のスキルを出品してみるというのも小ビジネスの1つです。
これを気軽に実践できるのが、ココナラというスキル売買マーケット。私もたまに出品したりしてます。(韓国語が少しできるのであれば、韓国語翻訳のサービスをまずは格安で受注してみるということからでもいいかと思います。)
その他にも、CrowdWorks(クラウドワークス)・Bizseek・ランサーズなどといった、クラウドソーシングサービスを利用して、個人でお仕事を受注してみるのもいいと思います。
上記のクラウドソーシングサービスでは、韓国語の翻訳のお仕事や韓国関連の記事執筆の案件も頻繁に掲載されています。ここから韓国関連のお仕事の実績を積めるチャンスもあるかもしれないので、ひとまず登録しておいて損はないかと思います。
3.興味のある業界・仕事の韓国現地のコンテンツリサーチ
これは正直、「ここまでする?」と思われるかもしれませんが、とことん差別化するにはやって損はないと思ってます。
かくいう私は、実際にやりました。
私の場合の具体例を挙げておきます(実体験)
私が目指していた業界はウェブ広告×営業だったので、韓国に行ってからすぐに動けるよう、現地のウェブ広告×営業の情報を事前にリサーチしていました。
私が実際にやったこととしては、
- 現地の同じような広告会社の企業ページを見て、韓国現地でのウェブ広告への考え方をインプットする
- 現地のウェブ系ニュースメディアで情報収集
- 現地の営業ノウハウ本に目を通してみる(これで韓国人寄りの営業ができる)
- 現地の広告媒体にどんなものがあるか調べる(企業ページに媒体についての資料のPDFが掲載されてることも多いので、ダウンロードして読むのも面白いです。もちろん韓国語。)
等です。
これだけ行動していて、さらに韓国語もある程度できるという人材を落とす理由はないと思います。
あとは、事前リサーチで得た知識・情報を、会話の中でナチュラルにアピールするのがポイントです。
5.【超番外編】企画書風の自己紹介書を韓国語で作成&プレゼン
これはラスボスと戦う時(最終面接w)にやるとおすすめの超個人的必殺技です。笑
これまで積み重ねて来た小さな実績(自己アピール)を、提案資料風に作成し、面接でプレゼンしてしまう!
です。
相手が韓国人なら韓国語で、相手が日本人なら日本語でいいかと思います。※ちなみに私は日系企業の韓国事業配属だったので日本語でした。
私の当時の面接エピソードをお話しすると、自己アピールに加えて今後の人生計画を(誰も頼んでないのに←)図式化資料にし、社長の前で勝手に提案プレゼンをしました。
もはや面接というか取引先への提案のような光景、、新卒就活で既に営業活動をしていた私です・・。(ある意味黒歴史?笑)
でも、これらの行動と努力の甲斐あってか、新卒1年目から晴れて韓国で働くことを叶えることができました・・!
なので、ここまで紹介した戦略は、1つの成功プロセスとしては間違ってはいないのではないかと思っています。(ただ、個々人の状況やタイミングなどにもよるので、あくまでも参考事例の1つとして消化していただけると幸いです。)
関連記事:新卒で韓国勤務する5つのメリットと求人の探し方【新卒で韓国支社で働いた私が語る】
長文に渡る内容でしたがここで改めて要点をまとめます。
「韓国語・韓国関連の求人が見つかった時に備えてしておくべき4つのこと」は、
- 韓国語を使ってどんな仕事をしたいかをざっくり定める
- その仕事内容に直結しそうな経験を積んでいく工夫をする
- 興味のある業界・仕事の韓国現地のコンテンツを事前リサーチ
- 企画書風の自己紹介書を韓国語で作成&プレゼン【番外編】
であり、
更に肝となるのが、「並行して韓国語の勉強を続けること」と「韓国語に掛け合わせる韓国語以外のスキル育成に力を入れる」ということです。
「韓国語使って自分ができること」を明確にさせることが最重要事項であり、「我輩は韓国語ができる。スキルはまだない。」という状態を早いうちに脱却しておきましょう!
韓国語は当たり前に並行して勉強し続けた上で、それに付随するスキルを身につけることをしていくのが韓国に関わるやりたい仕事を手に入れる確率を少しでも上げるコツだと思っています。
今回はこれで以上になりますが、
韓国語でお仕事をするにあたり、私の実体験を交えたビジネス韓国語活用初期を乗り切るための方法もこちらの記事でまとめているので、合わせて参考にしてみて下さい。