前回に引き続き、韓国現地からリアルタイムお届けする韓国広告レポ第4回目です。
目次
韓国広告事例その4:facebookのPage Like Adのキャプションにまさかの日本語?!
今回は、韓国企業のfacebookのPage Like Ad(ページいいね!広告)のキャプション内にて、”まさかの日本語”が使われていた事例をご紹介致します。
ちなみに現在筆者は韓国在住でして、ネット回線も韓国である関係上、ネット広告も韓国のものが配信される状況です。
日々韓国ならではの広告事例を見ることができるので、非常にエキサイティングです。
では早速本題に^^
該当のfacebook Page Like Ad(ページいいね!広告)はこちらです。
ビールメーカー青島(チンタオ)コリアのfacebook広告なのですが、キャプションに「닝겐(にんげん)」という文言が入っています。
ちなみにキャプション全体の意味としては
「まだチンタオのページをいいねしてない”人間”がいるにゃんですか〜?」
というものです。
この広告がフィードに流れてきた瞬間、私は一瞬目を疑いましたw
と、これは事例ウォッチャーとして逃すまいとスクショ!
また、猫という動物を使ってくるところもうまいな〜といったところですね・・。(実際、ネットクリエイティブは人もそうですが、「動物」も比較的コンバージョンが取りやすい要素でもあります。)
そして、「韓国の広告に、なぜ突然日本語が?」という疑問を解消すべく、少し調査してみました。
韓国ではネット用語として日本語が使われるシーンが多く、「にんげん」というワードもその1つである
ひとまず、この「닝겐(にんげん)」というワード単体でググってみました。
そしたらなんと、나무위키(ナムウィキ)という韓国版ウィキペディアにしっかりと解説が・・w!
ポイントとなる解説内容を一部抜粋させていただきます。
한자어 ‘인간’의 일본어 음독 にんげん을 한글로 음차 표기한 것.
‘닝겐’이라는 음차 표기를 따로 사용할 때에는, 짤방이나 게시물에서 ‘인간이 아닌/스스로 인간과 다르다 자각하는 존재가 인간을 지칭할 때’에 자주 사용된다.
(中略)
애완동물이 나오는 사진 게시물에서 동물이 주인에게 “제법이군, 닝겐!” 같은 식으로 대사를 날리는 표현이 많다.
(和訳:漢字語”人間”の、日本語音読の「にんげん」をハングルで音表記したもの。
「닝겐」という表現は、ネットの文字入り画像や掲示板で「人間ではない、もしくは自分自身が人間とは別格のものだと自覚している者が自称する時」によく使われる。
ペットが出てくるような写真で、そのペットが飼い主に「●●(飼い主の名前)君!にんげん!」という感じにセリフを投げかけるといったような表現が多い。)
引用:나무위키
簡単にいうと、この「닝겐(にんげん)」というワード自体、韓国のネット用語の一つであるようですね。
これで大体流れがわかったかと思いますが、今回は、
「FB広告ネットである&動物が出てきている」という条件が交わった結果、こういった突然の日本語を含む広告コピーが作り上げられたのだと予測できます。
まあ制作担当者がここまで深く考えたのかは不明ですが、これは韓国向けネット広告のクリエイティブ案を練り出す上で一つの大きな参考になるのではないかと思います。
また、実は韓国ではこれとは別に、日本語が単語ベースで(日本語がわからない韓国人の間でも)日常生活でよく使われています。
例えば、「いっぱい」という日本語なんかは顕著で、「めっちゃ多いよ!」を強調したいときに、日本語を特に習得していない韓国人でもこれだけはわかってたりしますw
多くは日本のアニメなどの影響かなと思われますが。
ただ、今回のようにまさか広告シーン(広告コピー)にまで活用されているとは新しい発見でした^^
今回はこれで以上になりますが、現在私は韓国に住みながら、「韓国アートカルチャーマガジン」を運営しています^^
韓国の広告事例コレクションNo.5はこちら:【韓国ネット広告事例】韓国のfacebookのPage Like Adで最近よく見かけるクリエイティブ事例