シリーズ連載「KPOPのMVアートを世界観別で分析してみる」、いよいよ第2回目となりました。
前回の第1回「 〜モーショングラフィクス編〜」の次は、
「〜80~90年代テイスト編〜」です。
早速、80~90年代風のKPOPの楽曲のMVをいくつかピックアップして紹介していきます。
目次
KPOP MV 〜80~90年代テイスト編〜
KPOPのMVアートの世界観はジャンル分けしていくと様々ですが、その中でも
80年代・90年代あたりを彷彿させるような世界観のものも多く見受けられます。
特徴としては、80年代・90年代に流行ったようなファッションやセット、画面の質感、映像編集法に近しいといったところでしょうか。
見ていてどこか懐かしさを感じられるMVアートの世界観です。(おっと世代がバレる)
MOMOLAND (모모랜드) _ BBoom BBoom (뿜뿜)
まず一つ目はこちらのMV。
多分私なんかよりも圧倒的年下の可愛らしいガールズで構成されたグループの楽曲MVです。
まず一つ言えるのが、セットから編集グラフィックから衣装まで、カラービュー(画面トータルの色の世界観)が
ザ!8090年代!
って感じです。
8090年代のカラーって、その世代を生きてきた人は何となくわかるかとは思いますが、
比較的毒々しい原色に原色を重ねた世界観のものが、ファッション・アイテム共々多かったんですよね。
たとえばこういった具合に。
ちょっと例示が一部大げさかもですが←だいたいイメージは掴めたはず。
とはいえこのMOMOLANDのMVに関しては、ある程度は現代版に若干アップデートされていますがね!
繰り広げられる編集グラフィックのテイストを見る限り、少なからず一昔前のテイストを取り入れる方向性だったのではないかなあ?と思います。
この辺なんかは特に、一昔前のテレビショッピングで出てきそうなグラフィックですよね?
あと、画面のくすみ感も少なからずレトロテイストを表現しているように思います。
そしてこちらの世界観に関しては、まさに8090年代のちょい派手めなMVの演出でよく見かけるサイケデリックな動く背景+分身の術・・・。
Red Velvet 레드벨벳 ‘빨간 맛 (Red Flavor)’ MV
お次はこちら。
Red VelvetのMVやジャケットの世界観は、比較的8090年代を彷彿させるような感じのMVアートが多いような(個人的)印象ですが、
このMVについては特にその要素が強いように思います。
冒頭のここのシーンの編集グラフィックなんかは特に。
先ほどのMOMOLANDのものと近しいものを感じます。( + 若干海外テイスト要素も加わってるイメージです。)
そしてそして・・・もはやここのシーンなんて昔の深夜番組のオープニングみたyr(
具体的にその当時のどの深夜番組のオープニングかはこの記事上にはあえて出しませんが・・・
>>気になる方はYouTubeで「タモリ倶楽部 オープニング」と検索してみてください←
責任は負いません♡
NCT DREAM 엔시티 드림 ‘Chewing Gum’ MV
お次はこちら!
おそらくグループ自体の平均年齢はかなりお若いのではないでしょうか・・・?!
なのですが、MVアートを紐解いていくと、、まさに一言で
被写体の超絶な若さ!× MVアートの世界観の8090年代感の正面衝突からのフュージョン!!←
でした・・・。
何言ってるかわからないので画像付きで改めて解説を汗
まずはこのシーン。
この合成編集感といい、時代を感じる背景のグラデ感といい、、、
さらに被写体は8090年代に流行ったアイドル風の衣装感・・・!
もはやこれは狙いに行ってると言ってもいいのでしょうか・・?(バカにしてませんむしろアートとして8090’sと現代のリミックスって感じで最高と言いたい・・)
そしてこの辺のグラフィック表現も、まさに昔のデスクトップの画面のような・・・。
配置されてるクマのグラフィックも8090年代にありそうなアイテムっぽいですよね。
見てて思わず懐かしくなる感じ!
そして終始続くこのメルヘンチックなグラデはまさに、キキララ風で時代を感じさせる要素・・・!
※キキララ参考資料
SHINee 샤이니 ‘1 of 1’
お次はSHINee〜〜!の名曲1 of 1。
数あるSHINeeのMVの中でも私の中で上位に匹敵するMVでもあります。
まさに私の好みのツボを抑えているポイントが無数に散らばっていて・・・(という個人的な話は置いといて・・)
全てのポイントを語るとここだけで長文になってしまう恐れがあるのでポイントのみ抜粋して解説!
まずは割と序盤で出てくるこのシーン。
どぎつ目の原色背景に加え、衣装も原色中心であえて視界をギラギラに攻める。
この時代のアイドルの写真や映像は、どぎつ目の原色背景+衣装も原色中心な感じなものが多いです。
こんな感じに。
そして画面の不鮮明さと絶妙なシャドー感も、8090時代の映像や写真の世界観に近しいものを感じます。
また、合成で人物に人物を重ねる感じもMOMOLANDの時と同様、お決まりの編集法です。
こちらの女性モデルの整列シーンの演出も個人的に好きなポイントなのですが、このギリギリまで短いホットパンツ率も8090時代を何と無く感じさせる部分があります。
全体の色合いも8090時代に近しいですね。
そしてクライマックス最後のこのシーンの編集。
ポイントの大渋滞を起こしているんで一つ一つ紐解きますw
・衣装→ブーツカットスーツとその色合い、アクセの組み合わせがおしゃレトロ感MAX!
・ロゴグラフィック→カラーの組み合わせが、色相環でいう赤と黄色のほぼ隣の類似色でかなり主張強め。フォントもどっしりでここも主張が強めで、まさにギラつかせたがる8090年代の世界観にマッチ。
LUNA 루나 ‘Free Somebody’ MV
お次はこちら。
MV内で度々アニメーションシーンがあるのですが、このイラスト感。
ウンウン。既視感すごい。懐かしい。色使いが特に。
こんな感じに↓
そしてこれなんてイラストもそうだけど「ボディコン」・・・。
8090年代の要素の大渋滞起こしてるじゃん・・・。
また、この高位置ポニーテール感と白ジャケットの感じも、90年代あたりの若いアイドルでよく見かけたような・・
ちょっと具体的な参考画像がたくさんは探せなかったのですが、一枚のみシェア。
PURPLE(퍼플) _ Maemmaeya(맴매야 (I 씐나))
お次はこちら。
衣装のカラーとヘア&メイクが・・?
篠原と◯え感・・?この髪にカラフルを散りばめる感じといい・・。
そして・・バブってる?
このポーズ、現代風と言ってもいいのか・・?
あとこの楽曲、MVアート以前にミュージック自体がなんというか・・・音とテンポ感とかその辺がひと昔感満載です。
是非聴いて見てください。
ちなみにこれ、2018年に出た作品ですよ。
SEENROOT(신현희와김루트) _ PARADISE
そして最後はこちら。
いきなり被写体のおじさん?お兄さん?w自体が時代を感じさせる・・ってのは置いといて!←
衣装やアイテム・セットなどが8090年代テイストなものがたくさん!
そして何と言っても特にここのシーンの演出は・・・・
出ました。サイケ加工。
編集後記
以上「【シリーズ連載】KPOPのMVアートを世界観別で分析してみる Vol.2」は、
〜80-90年代テイスト編〜
でお届けいたしました!
個人的には特に好きなMVアートワークのジャンルだったので参考資料収集を始めとし、楽しく執筆できました。。
同じくこういったKPOPのアートワークが好み!という方とは何となく仲良くなれそうな気がしますw
この連載はあと3編くらいお届けする予定です。(あくまでも予定)
ではでは次回のVol.3のテーマもお楽しみに〜!!♡
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